エヴァンゲリオン参話

新世紀エヴァンゲリオンの第3話「鳴らない電話」。シンジも普通の14歳の中学生として新しい学校に通うことになった。しかし、元来内気なシンジには、なかなか友達ができない。というより、シンジ自身が拒絶しているようだ。そんな折、シンジがEVAパイロットであることが知れ渡る。一部でヒーロー扱いされる中、家族が被害にあった鈴原トウジからは、怒りをぶつけられる。善意と悪意の間で葛藤するシンジ。そんな中、突如使徒が現れ、流されるままにまた、シンジはEVAに乗り込んだ。

第2話に続き、意味深長なタイトルで始まったかと思うと、本当に考えさせられるストーリーだ。過去のヒーローアニメなら、自分たちの街を救ったエヴァンゲリオンとシンジは「正義」、使徒と呼ばれる謎の生命体は「悪」と2分されていたが、どうもエヴァンゲリオンの世界観では、単純区分けは出来なさそうだ。当然といえば当然だが、事件の裏には、多くの犠牲がつきものだ。過去のアニメーションでは、「犠牲者の顔」がクローズアップされたことはない。それもそのはずで、犠牲者がいたとなれば、正義が正義として存在できなくなるからだ。エヴァンゲリオン世界では、そのタブーに挑戦する。まるで人類を窮地から救った「シンジが悪者」扱いだ。シンジだって好きで闘ったわけではない。乗り込む時に悩み、闘っているときに苦悩し、さらに闘い終わった後に動揺と後悔の念に苛まれている。善と悪は紙一重という意味を噛みしめる話だった。

2011年10月26日

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