エヴァンゲリオン漆話
新世紀エヴァンゲリオンの第7話「人の造りしもの」。大手企業製作の使徒殲滅用ロボット「ジャットアローン」。人が乗り込むエヴァンゲリオンを前時代的と言わんばかりに披露されたロボットだ。しかし、その完成発表の場で、ジェットアローンが暴走し始める。核燃料で動いているため、放っておくと大変危険な状況だ。居合わせたミサトは、身を呈してそのロボットの制御に向うが、この大暴走は人為的に組み込まれたものだったことが判明する。
第6話までの重い空気のストーリーとは若干逸脱して、コメディ内容が徐々に増してくるきっかけとなる作品。とはいうものの、タイトルから伝わってくるものは、とても意味深い。エヴァンゲリオン作品全体のストーリーという位置づけでは、見逃したところで話の前後は繋がる作品ではあるが、NERV司令官・碇ゲンドウとE計画主任・赤木リツコの最後の会話は見逃せない。このストーリーは最後の10秒のために作られたものなのだと気づく。人の「作り」だしたジッエトアローンと、人の「創り」だした使徒殲滅用人型決戦兵器人造人間「エヴァンゲリオン」。同じ人が「つくり」だしたものでも、両者の間には雲泥の差があるようだ。この世の中、人がつくりだすものには限界がある。どんなに優良な製品でも、自然という領域のものには最終的に歯が立たない。エヴァンゲリオンは「神」が創りだし、人が手を加えたものなのだろうか。そんな疑問が、ジャットアローンを救ったミサトと共に頭を駆け巡る内容だった。
2011年10月26日
